英國人実業家を毒殺した罪で起訴された薄谷開來被告の初公判が9日、安徽省合肥市の裁判所で始まった。中國國営?新華社通信のウェブサイトが伝えた。
起訴狀によると、薄谷開來被告は英國人実業家ニール?ヘイウッド氏と金銭をめぐるトラブルから、ヘイウッド氏が自分の息子に危害を加える恐れがあると考え、殺害を決意。中國共産黨重慶市委員會弁公庁の職員で家族の使用人だった張暁軍被告と共に、北京にいたヘルウッド氏を重慶に誘い出した。11月13日夜、ヘイウッド氏が宿泊する重慶市內のホテルで一緒に酒を飲み、酔って嘔吐(おうと)したヘイウッド氏が水を求めた際、事前に用意してあった毒薬をヘイウッド氏の口に含ませ、殺害した。
検察側は「両被告が被害者を毒殺した事実は明らかで、十分な証拠が揃っている。刑法第232條に基づき、殺人罪の刑事責任を追及すべき。薄谷開來被告が主犯で、張暁軍被告が共犯に當たる」と主張した。
法廷では、検察側による証拠提出のほか、証人供述、両被告が自ら依頼した弁護人2人による弁護陳述、被害者遺族が依頼した代理人による意見陳述が行われた。両被告と被害者の親戚?友人や英大使館関係者、記者、全國人民代表大會代表、全國政治協商會議委員ら計140人余りが傍聴した。
法廷審問の終了後、休廷が宣言された。判決は日を改めて言い渡される。
「人民網日本語版」2012年8月9日