韓國のイ?ミョンバク(李明博)大統領は10日午後、領有権をめぐり日韓雙方で対立が続く獨島(日本名?竹島)を訪問し、韓國のこの島に対する領有権を強くアピールした。これに日本側は抗議している。
日本の玄葉光一郎外相は、この日、シン?ガクス(申玨秀)駐日韓國大使を外務省に呼び、イ大統領の竹島訪問に強く抗議した。玄葉外相はその際「竹島は歴史的にも、國際法上も我が國固有の領土である。今度の竹島訪問は理解できない」と強調した。そしてイ大統領への抗議を示すため、韓國駐在の武藤正敏大使の帰國を指示したという。
また、玄葉外相は10日午後、韓國のキム?ソンファン(金星煥)外交通商相と電話會談を行い、イ?ミョンパク大統領の竹島への訪問は日韓関係に深刻なマイナス影響を與えるとして、日本側は「今後相応の措置を取らざるを得ない」と述べた。
そして野田佳彥首相も10日夜、首相官邸で記者會見し、韓國のイ大統領が竹島を訪問したことに対し、「竹島は歴史的にも、國際法上も我が國固有の領土であるという立場と相いれず、到底受け入れることはできない。極めて遺憾だ。毅然とした対応を取っていかないといけない」と述べた。
イ大統領以前の韓國の歴代大統領は、いずれも韓國の獨島に対する領有権を主張してきたが、両國関係の悪化を防ぐことを考慮に入れ、これまで獨島を訪問したことはない。韓國の世論は、イ大統領が、韓國の8?15光復節の到來を前に獨島を訪問したことは、獨島の領有権をめぐる両國の対立が続く中で、「獨島は韓國の領土である」ということを改めて強調し、外交上日本に対しては原則を守るというイメージを國內に強く與え、また、「韓日情報交換協定」を秘密裏に批準したことで韓國政府が自國民に與えたマイナス的イメージをなくす狙いもあると與論は見ている。
獨島は朝鮮半島の東部海域にあり、韓國はこれまでこの島を実効支配している。
「中國國際放送局 日本語部」より 2012年8月11日