■臺(tái)頭の苦境は必然的な法則
「臺(tái)頭の苦境」とは、大國(guó)が臺(tái)頭する際、國(guó)際體制に対する影響力が大きくなるほど、國(guó)際體制から直面する圧力も大きくなるという法則を指す。中國(guó)の臺(tái)頭過程は、米國(guó)主導(dǎo)の國(guó)際體制に対する影響力を強(qiáng)め続ける過程である。したがって、この體制の改変を望まない國(guó)々は中國(guó)に対する不満を募らせ、國(guó)際的圧力を強(qiáng)めている。臺(tái)頭の苦境という法則は、わが國(guó)の実力や地位が高まるほど、わが國(guó)の直面する國(guó)際的圧力も大きくなることと解釈できる。ロンドン五輪でわが國(guó)の選手は臺(tái)頭の実力を示したが、競(jìng)技場(chǎng)で喝采を浴びることは他の大國(guó)の選手よりも少なかった。
実力や地位の高まりに伴い、わが國(guó)に対する國(guó)際的な圧力は和らぐとの考え方は、対外政策の策定にマイナスだ。五輪同様、大國(guó)の臺(tái)頭も決勝戦に入った段階で直面する圧力が、それ以前を上回るのだ。圧力に耐えられ、代償を辭さず強(qiáng)硬に闘う者こそが、目標(biāo)実現(xiàn)の機(jī)會(huì)をより多く得られる。第一次世界大戦、第二次世界大戦、冷戦を経てようやく世界唯一の超大國(guó)となった米國(guó)が臺(tái)頭過程で直面した國(guó)際環(huán)境は、わが國(guó)が現(xiàn)在直面しているものよりも遙かにたちが悪かった。だが、目下のどちらかといえば良い國(guó)際環(huán)境には、たちの悪い環(huán)境に対するわが國(guó)の対処能力を弱める作用もある。もし「戦略的チャンス期」の下でのみ発展でき、それ以外の環(huán)境下で臺(tái)頭する力がないのなら、わが民族を復(fù)興させる臺(tái)頭の大業(yè)は運(yùn)頼みということになる。歴史上、「戦略的チャンス期」頼みで最終的に臺(tái)頭を果たした國(guó)は少ない。多くは戦略的チャンス期を欠く中、世界的な強(qiáng)國(guó)を築いたのだ。
臺(tái)頭の決勝戦段階においてわが國(guó)の直面する國(guó)際環(huán)境が冷戦時(shí)より良くなるのか、それともたちが悪くなるのかは予測(cè)が難しいが、たちが悪くなる可能性は排除できない。競(jìng)泳女子400メートル個(gè)人メドレーで中國(guó)の葉詩文が優(yōu)勝すると、米國(guó)の競(jìng)泳コーチがドーピング疑惑を指摘し、たちまちメディアとネットで大論爭(zhēng)となった。ABCと獨(dú)紙ハンデルスブラットは見出しに「冷戦」という言葉を使用した。誤審の橫行はロンドン五輪の新たな特徴であり、オリンピック競(jìng)技ですら公正を保つのが難しい。中國(guó)の臺(tái)頭の決勝戦段階が戦略的チャンス期にあたるとどうして期待できようか。五輪の金メダル獲得數(shù)で第2位の地位を享受する中、われわれには二極化する國(guó)際構(gòu)造における臺(tái)頭の苦境について心の準(zhǔn)備をすることがなおさらに求められている。
「人民網(wǎng)日本語版」2012年8月15日