獨島(日本名?竹島)をめぐる韓日の外交摩擦はすでに2週間以上続き、民間にまで拡大している。韓國軍は9月7日に獨島周辺で4日間にわたり演習を行う計畫だ。韓國政府は、獨島問題を國際司法裁判所に提訴するとの日本の主張に反駁する口述書を送る方針だ。人民日報系の國際情報紙?環球時報が伝えた。
共同通信によると27日午前6時頃、韓國人の男がソウルの日本大使館に糞便入りのペットボトルを投げつけ、警察に逮捕された。敷地內には入らず、けが人は出なかった。
読売新聞によると先月にも同様の事件が発生。ソウルの日本大使館正門に韓國人の男の運転するトラックが突っ込み、門が破損した。日本の右翼団體メンバーが日本大使館前の慰安婦像のそばに「竹島は日本固有の領土」と書いた杭を立てたうえ、ブログで「銅像の慰安婦は売春婦」と書いたことへの抗議が目的だという。記事は「韓國人による日本大使館襲撃が2カ月間に2回起きた。日韓両國の爭いはすでに民間にまで拡大し、ますます収拾不能な狀況になっている」としている。
東京新聞によると韓國政府は、獨島問題を國際司法裁判所に提訴するとの日本の主張に反駁する口述書を、外交ルートを通じて速やかに送る予定だ。具體的な送付日時は日本政府の動向を見て決めるという。韓國は慰安婦問題でも日本を非難している。朝日新聞(27日付)によると、韓國外交通商省は日本軍の慰安婦問題について韓日「請求権協定」作業部會會議を召集した。韓日「請求権協定」は両國間に紛爭が生じた場合、まず外交上ルートを通じて解決し、外交で解決できなかった場合は、仲裁委員會を設けて解決すると定めている。
共同通信(27日付)によると、日本の野田佳彥首相は參院で竹島の領有権問題について、國際司法裁判所への共同提訴を引き続き韓國政府に呼びかけていく方針を強調。韓國の李明博大統領の竹島上陸が、日本政府の慰安婦問題の処理への不満によるものとの見方については「両者に結びつきはない。もしそうした理由によるものなら、なおさらにおかしな話だ」と指摘。日本が慰安婦を強制連行した証拠はないとも述べた。石原慎太郎東京都知事は慰安婦問題についても「貧しい時代には売春は非常に儲かる商売だった。彼女らは自らあの商売を選んだ」と妄言を吐いた。
日韓関係の急速な悪化に、両國の多くのメディアが懸念を募らせている。時事通信は野田政権は脆弱なため、10月の首相選挙でも島嶼問題を取り上げると分析している。韓國?聯合ニュースは韓日の外交摩擦は今週最大の正念場を迎えると予測。韓國「文化日報」は、野田內閣が今後どのような措置を取るかが、韓日関係の行方を決定する鍵だとしている。
「人民網日本語版」2012年8月29日