第1に都市化のもたらす経済効率の向上。2011年に中國の都市人口は農村人口を超えた。都市は現代性の集まる場所であり、同一面積當たりの都市の生産額は農村を遙かに上回る。都市化の一層の進展に伴い、中國の內需市場は拡大し、生産効率は高まる。
第2に情報化のもたらす社會コミュニケーションの強化。中國には5億人余りのネットユーザーと3億人余りのミニブログユーザーがいる。社會発展の戦略的観點から見て、これは中國公民にとって意識の興隆?繁栄の基礎であり、民衆の生活上の訴えであれ政府の執政へのフィードバックであれ、そのルートは一段とスムーズになる。
第3に國內外の需要増加による消費と投資の繁栄。中國は2009年以降、世界最大の輸出大國となっている。今年は貿易総額で首位に立つ見通しだし、輸入総額も3年以內に首位に立つだろう。世界の生産力に余剰がある今日、購買力のある國がボスとなる。これは中國が國際経済?貿易交渉で現在よりも優位な立場につき、かつこの立場は急速に増加する対外投資によって強化されることを意味する。
第4に外部環境の緊張による中國の外交構想の調整。近年來、中國の周辺情勢は緊張し続けているが、危機的事件の頻発は中國外交に「事件駆動」型改革を行う最大の原動力を與えた。中國は毎回問題を解決する過程で、自らをさらに完全なものにする機會を得ている。
中國は世界の歴史において數少ない打ち負かされるなら「自國に打ち負かされる」恐れしかない大國だ。新たな挑戦と試練を前に、基本となるのはやはり國內問題をしっかりと処理することだ。國內の発展における都市化、ネットワーク化、およびその背後の中産階級化と教育の普及などの大きな趨勢を十分に利用しさえすれば、中國は各方面でさらに上の段階へ進み、國內政治?社會體制の運用は一段とスムーズになり、本當の意味での持続可能な発展の道を歩むことができる。
「人民網日本語版」2012年1月5日