習近平國家主席の夫人?彭麗媛氏がロシア訪問で提げていた黒皮のバッグに注目が集まっている。バッグは広州のメーカーの「EXCEPTION」というブランドだとインターネットで伝えられた。記者が調べたところ、彭夫人が提げていたバッグは広州例外服飾有限公司で特注したものだと判明した。「新華ネット」が伝えた。
このバッグがなぜこれほど注目を集めるのか?その理由の一つは、國産ブランドだからだ。現在中國人の多くは外國製のモノを尊び、國內ブランドを低く評価している。政府調達でさえ、輸入モノを選ぶのが暗黙の了解となっている。その一例として、合肥市國土資源局の中央空調システム調達は輸入メーカー製品が必須だったことや、江西省高等級公路管理局が路面設備の入札で國産品を拒否したことなどが次々と明るみになったが、それでも海外製品への嗜好は抑えきれない。そのため彭夫人が提げていたのが國産バッグだったことは目新しく、國內産業、中國ブランドを支持する上で大きな誘導的役割を果たすだろう。
注目を集める第二の理由は、このバッグが高級ブランドではないからだ。EXCEPTIONというブランドを知る人は少ない。現在多くの中國人にとって贅沢品消費はトレンドで、いかに裕福かをひけらかすのがごくありふれた狀況になっている。中國の贅沢品消費は09年に世界市場の25%を占め、米國を抜いて世界第二の贅沢品消費國となった。ただ、近年高度経済成長を続ける中國だが、まだ経済強國ではない。例えば、経済が最も発達している上海でも一人當りGDPは世界50位以下だ。経済発展が後れている地域、貴州などは世界133位のニカラグアと大して変わらない。彭夫人のバッグは贅沢品を追い求める中國人の目を覚ますに違いない。
注目を集める第三の理由は、自ら率先して模範を示したからだ。中國共産黨第18回全國代表大會後、中央政府は仕事の態度を改める8項目の規定を打ち出した。その中で、他人に求めることは自分がまずやり、他人に求めないことは自分が決してやらないと強調。彭夫人のバッグは質素倹約を実踐する些細な一面で、自ら率先して模範を示したことで広く注目を集めたのだろう。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2013年3月25日