小野寺五典防衛相は13日、沖縄県の久米島南の接続水域に國籍不明の潛水艦が出現したことについて、「潛水艦が日本の領海に入った場合、首相の同意を経てから直ちに海上警備行動を講じ、潛水艦を水面に浮上させる」と表明した。この発言を受け、海上自衛隊の対潛能力およびその手段に対する興味が深まっている。
艦船総合情報誌『世界の艦船』によると、海上自衛隊の対潛能力は大きく二つに分かれる。一つ目は主力駆逐艦?護衛艦による水上の兵力で、二つ目は艦載対潛ヘリおよび陸上の固定翼対潛哨戒機による航空兵力だ。潛水艦そのものも「潛対潛」の重要な武器であるが、海上自衛隊の16隻の潛水艦は長期間に渡り、航路の斷裂および海峽の待ちぶせ攻撃の訓練を実施しているため、対潛作戦は不得手だ。
海上自衛隊の中核的な戦力である「八八艦隊」の「ひゅうが型」、「はるな型」、「しらね型」ヘリコプター搭載護衛艦は3機以上の対潛ヘリを搭載できる、世界でも稀に見る対潛専用の戦艦だ。低中周波ソナー?曳航式パッシブソナー?可変深度ソナーを持ち、全體的な探知能力が高く、新海水域での作戦に適しているため、太平洋に面した北部?東部の水域に配備されている。一般的な駆逐艦で使用される中周波ソナーは、淺い海域での操作に適しているため、中國?朝鮮に面した西部の港に配備され、東中國海の大陸棚水域の巡航を擔當している。そればかりではない。海上自衛隊のすべての中大型作戦艦艇には艦載ソナーが搭載されており、これに艦載対潛ヘリが加わる。その対潛探知距離は、中規模の艦隊の安全を保障できる。米海軍と実施した環太平洋軍事演習において、日本の対潛技術は最も優秀と公認された。
海上自衛隊はさらに、米國に次ぐ101機のP-3C対潛哨戒機を持つ。P-3Cは9トンの対潛武器、87個のソノブイを搭載でき、その最大作戦半徑は日本列島の全水域を収められる。アナリストは、「海上自衛隊の既存の対潛作戦プラットフォーム、対潛武器、対潛探知設備はいずれも世界一流だ。特に航空対潛兵力の品質と數量は米國に次ぐ世界2位となっている」と指摘した。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2013年5月18日