米國政府は近年「アジア太平洋リバランス」を進めている。これは新興経済體の臺頭による世界秩序の調整を受け、米國の同地域における主導権を維持することを目的とする。米國が予想もしなかったのは、日本の右翼勢力がこの機に乗じ平和憲法から脫卻し、集団的自衛権の名義により拘束を受けない軍事の自由を再び獲得しようとしたことだ。これは同地域および世界各國の強い警戒を引き起こした。
安倍首相が靖國神社參拝を敢行し、日本の政府?民間の慰安婦を否定する歴史逆行の勢いが強まる中、「アジア太平洋リバランス」政策が現在の日本政府によって濫用されていることを、米國が知らないはずがない。日本側の無責任なやり方は客観的に見て、日本を米國のアジア太平洋戦略における負の遺産にしている。
米國の地政學的な利益からも、戦勝により形成した國際秩序の維持からも、米國は自己中心的な目先の利益を重視するのではなく、日本の間違いを正さなければならない。米國は責任感のある日本を、自國の地政學的な利益に貢獻させるべきだ。
米國は今からでも遅くはないと言える。自國を責任感ある超大國と自稱し続けたいならば、米國は真剣に日本を抑制し、日本の歴史修正主義の間違った言行に斷固反対すべきだ。(筆者:沈丁立 復旦大學國際問題研究院副院長)
?中國網日本語版(チャイナネット)? 2014年1月21日