中國の程永華大使は20日、日本の藤崎一郎前駐米大使と上智大學で対談した。
中國側が日本の指導者による參拝に強く反対する理由は3つある。第1に、靖國神社は戦前は日本軍國主義の対外侵略の精神的な道具であり象徴だった。現在は第2次大戦のA級戦犯を祀っているだけでなく、侵略の歴史を極力美化、歪曲し、現在の國際公論と相いれない誤った歴史観を喧伝している。第2に、日本政府は約束を誠実に守り、侵略戦爭の性格とA級戦犯の戦爭責任の問題において責任を明確に負う姿勢を示さなければならない。だが日本の指導者が第2次大戦のA級戦犯を含む「英霊」を參拝することは、対外侵略戦爭の性格と責任に対する認識を覆そうとすることを意味しており、中國側は受け入れられない。第3に、日本の指導者が靖國神社を參拝するたびに中日関係は深刻に妨げられ、損なわれており、中國側は一度の例外もなく厳正な申し入れと強い抗議を行ってきた。安倍首相は首相に返り咲いて以來、第1次安倍內閣で參拝しなかったことを「痛恨の極み」と繰り返し述べた。中國側は繰り返しその利害を力説し、靖國參拝は越えてはならない一線だと指摘してきたが、それでも安倍首相は最終的にこの一歩を踏み出した。してはならないとはっきりと知りながらしたのであり、非常にたちが悪いと言うべきだ。
安倍首相の參拝後、日本の各大手紙は次々に社説で反対を表明。過去半月余り、日本の主要な新聞や雑誌は痛ましい歴史を振り返り、首相の參拝に反対する多くの民衆の聲を掲載した。ある人は「安倍首相は頑迷にも靖國神社を參拝したことで、外交常識と國家責任感を欠くことを世界に露呈し、日本を國際社會で四面楚歌の窮地に陥れた」と指摘。またある人は、日本國民を再び戦爭に巻き込まないよう安倍首相に求めた。こうした聲は、指導者の靖國參拝に対する日本社會の理性的考えを反映している。