米側は中米関係の重要性と特徴を十分に認識している。ヘーゲル長官は「米中は友人であると同時に競爭者でもあるが、敵でないことは確かだ」と明確に表明した。米側は中國側と中米の新型の大國間関係を構築し、歴史上の大國が対立へと向かった「トゥキディデスの罠」にかからないようにすることに同意している。米國の指導者は「両國関係はゼロサムゲームではない。雙方は戦略的に將來まで見通し、建設的姿勢で米中関係を発展させ、対話を強化し、協力を深め、溝を管理?コントロールし、良い競爭を行う必要がある」と繰り返し述べている。米側のこうした見解と姿勢は中國側と基本的に一致し、中米関係発展の必要性に合致するし、中米の新型の大國間関係構築の道でもある。
だが道を知るは易く、道を行くは難しだ。正しい認識と積極的な姿勢の表明を実際の行動に変える面で、米側にはまだ大きな欠落がある。中米両軍関係の三大障害を取り除く面で、米側はいまだに具體的進展がない、いや、全く進展がない。米側は中國の協力から利益を得ることを期待する一方で、中國の核心的利益をないがしろにし、さらには明に暗に他國を煽って中國と張り合わせ、臺灣、チベット、新疆ウイグルなどの問題で中國の內政に干渉してはならない。
両軍関係は中米関係の重要な構成要素であると同時に、長年にわたり中米関係の立ち後れた部分となっている。両軍が健全で安定した、信頼できる関係を構築できるか否かは、両國が新型の大國間関係の構築に成功するか否かに直接関わる。雙方は両國が広範な利益を共有することを明確に認識し、協力が雙方にもたらす多大な利益を深く実感し、かつ両國間の衝突?対立の潛在的危険性を予見している以上、ためらうことなく非衝突、非対立という守るべき一線を堅持し、尊重し合い、ウィンウィンの思考、ウィンウィンの措置によって、ウィンウィンの結果を実現すべきだ。
封じ込めと反封じ込めが中米関係のキーワードとなってはならない。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年4月10日