中國全國人民代表大會の傅瑩報道官は、2015年に提案する國防予算の増加率は10%前後になると述べた。2014年の軍事費は8082億元だったが、2015年度の提案の上限は8890億元となる計算だ。
中國海軍少將の楊毅氏は4日、環球時報の取材に応じた際に、海外の身勝手な批判について、「中國の軍事費は高い増加率を維持しているが、いくつかの點を明らかにさせておく必要がある」と述べた。楊氏は、次のように指摘した。
(一)軍事費の高い増加率には、これまでの不足を補う意味合いがある。
(二)國家安全戦略の環境の変化と関連している。現在の時代のテーマは平和と発展であるが、中國は依然として従來の脅威と新たな脅威に直面している。
(三)中國の軍事支出と國民の支出はほぼ足並みを揃えており、全財産を費やして軍事費を増やしているわけではない。
(四)中國は、特に武器裝備の面で、先進國の差を詰めようと努力している。しかし傅報道官が強調したように、中國の國防?軍事の発展には一つの特徴がある。つまり特殊かつ困難な條件、西側諸國の技術封鎖により、中國の武器裝備は自前で開発する必要がある。その費用は一部の國が同盟國から直接調達するより高額になる。
楊氏は、「近い將來、中國の軍事費は増加を続ける。しかし中國が米國と軍事費の競爭をすることはなく、軍備競爭をすることもない」と述べた。
一部の西側メディアも、中國の軍事費の対GDP比は、米國などの國と比べて高くないことを認めている。ブルームバーグは4日、中國の2013年の軍事費はGDPの2%未満で、米國の3.8%とロシアの4.1%を下回っていたと報じた。米ABCは、中國の軍事費は依然として米國の3分の1未満だと伝えた。ニューヨーク?タイムズは記事の中で、中國の軍事費は世界2位だが、依然として米國を大幅に下回っているが、中國の経済規模はすぐに米國を抜く見通しだと指摘した。
?中國網日本語版(チャイナネット)? 2015年3月5日