南中國海が現(xiàn)在の局面にまで至ったのは、様々な行動や言論が多くの場面で相互にもつれ、影響し合い、作用し合った結果であり、國際環(huán)境と地域の安全情勢が変化のたまものでもある。情勢が進展を続け、雙方が繰り返し刺激し合っているのは、主権?資源?戦略安全に基づく現(xiàn)実的な利益の衝突も原因となっているが、相互認識における歴史的脈絡のなさと情報の一貫性の欠如、相互の戦略的意図と政策目標への憶測から來る疑念も大きな原因と言える。南中國海域外の大國としての米國が介入拡大と立場の調整?変化は、南中國海の情勢が2009年から複雑化している主な原因である。多くの人が関心を持っているのは、情勢が今後いかに進展するかということだ。米國側は、中國が次に取る行動を見守っており、中國側は、米國の意図に深い疑念を抱いている。南中國海の情勢と南沙諸島の論爭をめぐっては、問題の激化や戦略判斷の誤りという危険性がある。
中國が南中國海において訴えているのは、國家の領土主権を保全しなければならず、地域の平和と安定を守らなければならないということである。王毅外交部長(外相)とASEAN諸國の接觸からも、(1)直接當事國が話し合いを通じて論爭を適切に解決し、(2)中國とASEANが共同で南中國海の平和安定を守る――という中國側の打ち出した「デュアル?トラック?アプローチ」が多くの國の認可と支持を得ていることがわかる。ASEANも、情勢をコントロールし、対話の軌道に戻ることの重要性を認識している。
未來の情勢がいかに進展するかは、各側の認識と選択による。もしも協(xié)力を選択すれば、多方面の利益となるかもしれない。もしも対立を選択すれば、行き詰まりさらには衝突に至り、どちらも完全な受益者とは成り得ないだろう。(編集MA)
「人民網(wǎng)日本語版」2016年5月14日