習近平國家主席が7?10日にかけカザフスタンを公式訪問し、上海協力機構(SCO)加盟國首脳理事會第17回會議、アスタナ國際博覧會開幕式に出席する。外交部の李恵來部長補佐によると、中國とカザフスタンは習主席の訪問中、一連の経済?貿易協定に調印する。
米オンライン雑誌『ザ?ディプロマット』は6日、インドとパキスタンが今週、アスタナで開かれる首脳會議で正式にSCOに加入すると報じた。これは地域の分水嶺となる出來事だ。これまでロシア、中國、中央アジアが中心だったSCOが、加盟國を初めて拡大することになる。インドとパキスタンの加入により、SCOの地理的範囲を拡大し、環アジアフォーラムに近づく。またインドの加入により、SCOは地政學的影響力を大幅に高めることになる。
香港?亜洲時報在線(Asia Times Online)は5日、「SCOが拡大、世界の構図を変えるか」と題した記事で、「南アジアの隣國であるインドとパキスタンが今週SCOに加入し、日増しに多元化する世界秩序において、世界のパワーバランスに影響を及ぼすことになる」と論じた。
報道によると、SCOは拡大により影響力を大幅に高め、カバー範囲を北のロシアから南のインド洋まで広げることができる。
さらに重要なことは、これがインド亜大陸の緊張情勢を和らげ、西側と異なるモデルのユーラシア同盟を構築することだ。
カザフスタンの戦略外交専門家は「インド?パキスタンの緊張緩和は、SCOが南アジアで成功を収める上で重要になる。協力と互恵関係の発展は、両國がSCOという場を活用し、地域の平和とテロ対策に貢獻し、機構の要求に基づき加盟國の経済発展に貢獻することを促す」と指摘した。
元駐キルギスインド大使、ユーラシア事業専門家は「SCOはインドとパキスタンの緊張関係の雪解けを促す可能性がある。これは中國が安定的な南アジア関係により、一帯一路プロジェクトの潛在力を全面的に引き出そうとしているからだ」と分析した。
同氏はさらに両國がSCOに參加することで、テロ対策合同訓練、リアルタイムの協力、情報共有などのメリットが生まれると指摘した。
四川大學の張力教授は「SCOは中央アジアと南アジアの地政學の変化、安全の大局に真に影響を及ぼしうる。しかしSCOは西側との直接的な対立を避けるため、安全の脅威の面では慎重に力を発揮するべきだ」と述べた。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2017年6月9日