(8)金融リスク防止:中國銀行保険監督管理委員會を新設 銀行と保険の監督管理の統合で安全確保推進
改革案は、中國銀行業監督管理委員會と中國保険監督管理委員會の職責を統合し、中國銀行保険監督管理委員會を新設することを打ち出し、中國銀行業監督管理委員會と中國保険監督管理委員會は廃止するとした。
交通銀行首席エコノミストの連平氏は、銀行業監督管理委員會と保険監督管理委員會の合併で、監督管理の漏れや重複を有効に避けることが可能となるほか、金融機構のリスク基準制定の際にもさらなる協調と統一が可能となり、金融リスクを防ぐ安全確保のボトムラインを守ることに有利だと語った。
(9)公共サービス:退役軍人事務部?國家移民管理局?國家醫療保障局を新設 受益者と分野に応じた精確なサービスと保障を提供
改革案は、一連の公共サービスにかかわる部門調整を打ち出した。退役軍人事務部と國家移民管理局、國家醫療保障局を新設し、全國社會保障基金理事會の管理権は國務院から財政部へと移される。
全人代代表を務める江西省撫州市の張鴻星市長は、改革は「人民本位」を際立たせ、國民生活を優先とした価値観に導かれているとし、國民生活にかかわる問題の全カバーと精密管理を実現し、より多くの庶民に良質で効率的な公共サービスを提供するものだと語った。
(10)文化のソフトパワー:文化?観光部と國家ラジオテレビ総局を新設 文化事業を統一的に計畫
改革案は、文化?観光部を新設し、文化部と國家観光局は廃止するとした。また國家ラジオテレビ総局を新設して國務院直屬機構とし、國家新聞出版ラジオ映畫テレビ総局は廃止するとした。
全人代代表を務める吉林省延辺朝鮮族自治州歌舞団の咸順女?副団長は改革について、文化と観光の融合発展や文化市場の発展?対外交流を促進し、ラジオやテレビの番組の質と影響力を高め、大國の文化の自信を示すものだと語った。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2018年3月16日