中國の14日の新規域外輸入患者は16日で、同日の域內新規患者の4人を大きく上回り、人々に衝撃を與えた。中國の域外輸入患者は日曜日で111人という大きな數字になった。幸いにその圧倒的多數が入國、もしくはその後の隔離期間中に直ちに発見された。発見漏れがあれば深刻なことになっていただろう。「環球時報」が伝えた。

　歐米の先進國で感染狀況が日増しに深刻化し、現地で帰國を願う中國人が急増している。これは中國の感染対策の「輸入防止」を困難にしている。また少數の人は入國するため癥狀を隠すか、渡航歴を偽っている。これにより輸入防止の難易度が余計に増している。

　域外に向けた防疫の壁をいっそう堅固にするため、措置を講じるべき時が來た。

　北京市は日曜日、厳格な評価を受けた特殊なケースを除き、域外から北京市に入る人員全員が14日の集中観察を受けると発表した。この期間中の費用は自己負擔。我々は北京市のこの決定を支持し、かつ全國の見本として中國各地の手段に変化を及ぼすことを願う。

　これまでの実踐によると、一部の入國者は在宅隔離期間中に約束を守っておらず、コミュニティ職員の彼らの在宅管理に対する監督も徹底されていなかった。これにより彼らのうち一部の人は14日の隔離を終えぬまま屋外で自由に活動した。そのうち一部の人は感染が確認され、多くの濃厚接觸者を生み、感染対策のリスクを増やした。

　集中隔離は最良の方法だ。特に感染癥がほぼ全世界に拡散するなか、入國者の間で感染者が出る確率が急上昇している。集中隔離は入國者が自宅で隔離を行う場合よりも高い感染抑制効果を生む。これは我々が現段階で踏み出すべき一歩だ。

　隔離期間中の費用が自己負擔になることも同じく重要だ。山東省威海市などの都市は最も早く集中隔離を行った。費用はいずれも政府負擔で、入國者に自宅で隔離を行わせる場合もあった。さらに域外の一部の人は、中國大陸部で新型肺炎の治療を無料で受けられると考えた。これは客観的に一部の人、特に海外の中國人による、帰國し感染を免れようとする発想を奨勵している。

　中國大陸部は世界の感染狀況の変化に追いつき、患者の輸入防止と大國としての責任の履行のバランスを絶えず調整しなければならない。中國は大膽な措置により國際航空便を欠航し、國の扉を閉じることはできない。また他國が渡航を規制している以上、中國も強がってはならず、警戒を疎かにしてはならない。

　中國人が大きな犠牲により手にした感染対策の成果は、必ず守られなければならない。これは現在最大の道義だ。中國は引き続き世界との交流を積極的に展開すべきで、同胞との心のつながりを維持することも重要だ。しかしこれらはいずれも、祖國の力強い健康の基礎がなければ、そのプラスのエネルギーを十分に放出することができない。我々は共に中國を守るべきだ。

「中國網日本語版（チャイナネット）」2020年3月16日