「任務(新型コロナ感染対策)完遂の栄えある時、崩壊に向かうトランプ氏」11日付米デイリー?ビースト紙は、トランプ米大統領が2週間ぶりに同日の感染対策記者會見に姿を現したと報じた。先ほど消毒液を注射することで新型コロナを治療できると発言し物議を醸したトランプ氏は、記者會見の出席を控えて「裏方」に引き下がることを余儀なくされた。トランプ氏は今回「米國のコロナ検査は世界一」という「勝利の果実」を持って登場したが、自畫自賛する成績とデータのほぼすべてが同日、記者団によって否定された。トランプ氏はさらに現場の記者と激しく衝突した。米CBSの記者は面と向かい、「米國ですでに8萬人以上が感染癥により命を落としており、毎日米國人の死亡が続いている。ところがトランプ氏はなぜ米國はすべての國よりも優れていると自畫自賛を続け、競爭のような姿勢を示しているのか」と質問した。記者から続けざまに追及されたトランプ氏は血相を変え、その場を立ち去った。記者會見が急きょ中斷された。米政府の感染対策は連日、猛批判を浴びている。
トランプ氏が感染対策に取り組まずフェイクニュースを流していることについて、米國の政界とメディアは容認できなくなってきている。インディアナポリス市長は同日、CNNのインタビューに対して「トランプ氏が現時點で勝利を口にするのは、マラソンで10マイル走ったばかりの人が勝利を祝い始めるようなものだ」と述べた。NYタイムズは「トランプ氏は米國の検査數が韓國を上回ったと述べたが、韓國がすでに感染を抑制したという事実を無視している。韓國の11日までの死者は200人余りだが、米國は8萬人以上だ」と伝えた。
ワシントン?ポストは「統計データによると、米國は日曜日までに900萬回弱の検査を終えている。これは大きな數字だが、米國の人口の2.74%のみだ。世界の多くの國の平均検査率は米國を大幅に上回っている。イタリアは総人口の4.31%、ドイツは3.5%、アイスランドはさらに15.4%だ。また米國の検査率は、公衆衛生専門家が経済活動再開に必要とする検査件數の基準に遠く及ばない。ハーバード大學世界衛生研究所が先週末に発表した報告書によると、米國が経済再開するためには5月15日まで毎日90萬回以上の検査を行う必要があるが、米國では現在20萬回余りに留まっている」と伝えた。
米ジョンズ?ホプキンス大學の統計によると、現地時間11日夜7時現在、米國の感染者は134萬7936人に、死者は8萬684人にのぼっている。トランプ氏は同日、「全米で感染者が減少している」「私が最も誇らしいことは、米國の平均死亡率がドイツと同じく最も低いことだ」と自畫自賛した。これについてCNNは「米國は死亡率が最も低い國には遠く及ばない。140數カ國のうち米國の平均死亡率は9位だ」と報じた。
NYタイムズは「米國の毎日の感染者はすでに4月下旬のピークからやや減少しているが、ミネソタ州など9州で感染者が依然として増加している。また27州及びワシントンDCの毎日の感染者數は以前と比べほぼ橫ばいだ。そのため全國の毎日の感染者數は依然として高い水準にある」と伝えた。ワシントン?ポストは「米國では3月30日に感染者が2萬741人増加したが、約7000人がニューヨークからだった。米國では5月10日に感染者が2萬1171人増加したが、ニューヨークは2273人のみだった。その他の各州の患者が増加を続けている」と報じ、次のように続けた。
他國がウイルスに勝利を収め、責任感ある手段により操業?學校再開するなか、米國は失敗者を演じている。トランプ政権は感染対策を諦め、操業再開を強制しようとしているが、いかなる保護も提供していない。これは國が認めた虐殺だ。トランプ政権は亡くなるべきでない毎日2000人の死者を受け入れられると考えている。意図的に高齢者、労働者、黒人、ラテンアメリカ系を犠牲にしている。
AFP通信は12日、NYタイムズスクエアでこのほど新たに、「トランプ?デス?クロック」という広告が掲載されたと伝えた。これには死を回避できたはずの米國の死者數が表示される。「トランプ?デス?クロック」は映畫プロデューサーが設置。同氏は「ファウチ氏ら米國のウイルス専門家の推計によると、トランプ政権が隔離政策を1週間早く実施していれば死者を6割減らすことができていた。失われるべきではなかった命は、より強い責任感で危機に対応できるリーダーの必要性を示している」と述べた。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2020年5月13日