國連安保理は1日、新型コロナウイルス感染癥に関して、人道支援が行き屆くよう、紛爭當事者に対して90日間の即時停戦を求める決議を全會一致で採択した。中國の張軍國連大使は決議の採択が多國間主義の勝利だと表明した。
張大使は安保理での発言で「感染癥との世界の闘いの正念場において、安保理には職責の範囲內で行動を取り、感染癥が國際的な平和と安全にもたらす悪影響に対処する責任と義務がある。安保理がこの決議で合意したことは、國連及びその専門機関の役割を強化し、感染癥との闘いにおいて団結?協力するという安保理構成國と國連加盟國の一致した共通認識の反映であり、安保理の行動力と指導力を體現しており、安保理構成國と國連にとって重要な成果であり、多國間主義の勝利だ」と指摘。
「この決議は容易に得られたものでは全くない。ある國が一國主義の立場に固執し、國際社會の一致した聲を顧みず、約束に背き、共通認識を破って、決議の協議プロセスがずるずると引き延ばされ、安保理が遅々として行動を取れない事態を招いた。この國は國連事務総長及び各國の呼びかけも無視し、関係國に対する一方的制裁の解除を拒んで、感染が拡大する中で罪なき市民の苦難を重くし、関係國?地域の人道的危機を激化させた」と述べた。
また「中國側は最初から國連事務総長の提案したグローバル停戦と人道的呼応計畫に賛同し、様々な場で支持の立場を表明し、先日も171の加盟國とグローバル停戦の呼びかけを支持する共同聲明を発表した。中國側は終始建設的に決議案の協議に加わり、圧倒的多數の安保理構成國と共に、最も広範な共通認識を形成し、最大限の柔軟性を示し、幾重もの障害を克服して、安保理が協力して感染癥と闘い、共に困難を克服するという前向きなメッセージを対外的に発信する後押しを全力でしてきた」と指摘した。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年7月3日