「近距離で見る、J-15艦載戦闘機の中國の空母?遼寧艦への著艦」という動畫が最近注目されている。J-15戦闘機1機が低空旋回後、安定的に遼寧艦に著艦した。取り囲み見物していた米軍も感嘆を漏らしたほどだ。
情報によると、この動畫を撮影したのは米第7艦隊の中國系兵士で、遼寧艦を監視する米駆逐艦から中國の公式動畫にはない視角を提供した。そのためこの動畫からは違った印象を受ける。
しかし海外からは冷笑し、皮肉る聲も聞かれる。それは大體「動畫を見ると、中國の空母は米駆逐艦にこれほど接近されているが、開戦すれば中國の空母は標的になるではないか」といった內容だ。
初めて聞くと、確かにその通りのようだ。なぜ米軍艦をこれほど接近させたのだろうか。
もう一度動畫を見ると、畫面には遼寧艦の他に多くの護衛中の中國の駆逐艦があり、うち少なくとも1隻は米駆逐艦から近い。つまり米駆逐艦と中國の空母の間では、護衛する中國の駆逐艦が防衛ラインを築いていたことになる。
これほど接近した米駆逐艦を追い払う方法はないかと疑問に思う人もいるだろう。
実を言えば、これは確かに困難だ。
専門家によると、平時に両國の軍艦の間にどれほどの距離を置くべきかについて、國際的にはまだ明確な定論がない。一般的には當時の海の狀況に基づき、両艦に十分なスペースがある場合ならば、各自で措置を講じ緊急事態の発生を回避すれば指摘されることはない。慣例と経験によると、通常であれば雙方は2カイリの距離を置き通過するが、実際の操作、特に軍事的な意図がある場合は、雙方の距離が0.5カイリ以內など非常に近くなる。通常であれば、危険な接近とは両艦の間の距離が約370メートル以內になることを指す。
動畫を見ると、米駆逐艦と中國の空母艦隊は並んで前進しており、衝突の恐れがなく、距離も十分離れている。そのため「米駆逐艦が中國の空母に危険な接近をした」と言うことはできない。
當然ながら米國人も常にこれほどおとなしいわけではない。中國海軍が空母を保有すると、米海軍から「大國の待遇」を受けるようになった。米國の巡洋艦「カウペンス」は2013年12月、遼寧艦の偵察任務を遂行する際に、空母艦隊の航路を無理に通過しようとした。警告が聞き入れられなかったため、中國の強襲揚陸艦1隻が正面から遮り停止させた。
これは米海軍が安全ラインの外でおとなしく観客になり、J-15の巧みな著艦のために歓聲を上げるならば、我々も無理に追い払えないということだ。しかし彼らが良からぬことを企めば、こちらも遠慮するわけにはいかない。
?中國網日本語版(チャイナネット)?2021年4月21日