中國の李松軍縮擔當特命全権大使は13日、「米英豪の安全保障枠組み『AUKUS』は冷戦思考と狹隘な地政學的観念の産物であり、3ヶ國間の原子力潛水艦協力は核拡散の『教科書的』事例と言えるだろう。これは核兵器不拡散條約の精神を踏みにじるものであり、同條約の関連規定に対する重大な挑発である」と指摘した。新華社が伝えた。
在ジュネーブ國際機関中國政府代表部とほかの在ジュネーブ國際機関代表部は同日、オンラインで記者會見を行い、國連ジュネーブ記者協會の各國記者からの質問に答えた。
「AUKUS」に関する質問に対し、李大使は「米英が非核國であるオーストラリアの原潛建造を支援することは、高濃縮ウラン數トンを含む敏感な核物質、技術、設備の移転を伴う。核兵器不拡散條約にとって前例のないことだ」と指摘。
「核拡散のリスク以外にも、『AUKUS』は、南太平洋及び東南アジア非核地帯に衝撃を與え、地域の軍拡競爭を刺激し、地域の団結と協力を損ない、地域の平和と安定に影響を與える」とした。
李大使はまた、「アジア太平洋地域は核拡散を歓迎しない。外國の原潛が先ごろ南中國海で起こした事故は、遙か遠くからこの地域まで巡航してきた外國の原潛は波風を立てていざこざを引き起こすだけであり、地域の國々や人々から歓迎されないということを物語っている」と指摘した。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年10月14日