「ワシントン?ポスト」などの米メディアは、バイデン政権は月內に米政府高官の北京冬季五輪への派遣を見送ると発表し、中國政府による「人権侵害行為」に態度を示す見通しだが、米國人選手の出場に影響はないと伝えた。
米國は北京冬季五輪をボイコットするため苦心慘憺している。これまで米國の國會議員と政府當局者は頻繁に五輪スポンサーに北京冬季五輪を辭退するよう圧力をかけてきたが、余りにも多くの利害関係者のパイに関わるため、何度も壁に突き當たった。また、選手を派遣しなければタブーを犯すことになる。かつて大國は相手國の五輪をボイコットし、多くの選手の五輪の夢を葬った。米國は二度とこの「パンドラの箱」を開き、歴史の汚名をかぶることができない。あれこれ考えると、「外交ボイコット」が低コストであり、仮に他國が関わり合いになろうとしなくても中國の気分を害することができる。中國が気にするならば嫌がらせをしようというわけだ。
スポーツの政治化は冷戦時代に始まり、珍しくもない。率直に言えば誰もが唾棄して顧みない境地に陥っている。いわゆるボイコットの効果についても、弄んでいる本人たちでさえ內心良く分かっているはずだ。中米関係があまり親密ではない狀況下、主催國も米國の首脳を招くつもりはないだろう。米國の北京冬季五輪ボイコットは、體面よく引っ込みをつけるための口実に過ぎない。
五輪の規則によると、米政府當局者が五輪に出席するためには、米五輪委員會から招待しなければならず、かつ最終決定権は國際オリンピック委員會(IOC)が握る。主催國の中國が米政府當局者を北京冬季五輪に招待していないのに、「外交ボイコット」とはどういうわけか。そのため米國人が來ないことには2つの可能性がある。つまり米五輪委員會が彼らを招待していないか、米政府が米五輪委員會の招待を拒んででも自國の選手を現場で応援したくないということだ。
當然ながら禮節を重んじる中國は常にもてなし好きだ。來るならば決まりを守って來るべきで、そうすれば中國は自ずと禮をもって遇する。來ないならばどうぞご自由に、誰も頼んでなどいない。五輪精神に背き五輪を政治の道具にする者の冬季五輪出席を歓迎しないし、もてなすこともない。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2021年11月25日