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伝統的なはた織り機で、かごを背負うときに必要な肩當てを織る老人たち |
現在、蘿蔔寨には200戸2000人余りが住んでいる。民居はすべて2、3階建ての土造りの家である。村の建築のスタイルは特別なもので、中心部の建築は相連なり、屋根と屋根がひとつにつながっていて、一軒の屋根から數十、ひいては百軒にも通じている。さらに村の路地は縦橫に交差しており、まるで迷宮のようである。このことから、村を建築した當時、人々が軍事的な観點からの防御を考慮にいれ、敵に抵抗しうる堅固な砦を作ろうとしたことがわかる。
村に入ると、村人たちは穏やかだが忙しい生活を送っているようであった。働き盛りの若者たちは畑から熟したトウモロコシを背負って帰り、子どもたちはそれを屋根の上に広げて干し、手先が器用な女性たちは刺繍をし、年寄りの女性は古いはた織り機でかごを背負うときに必要な肩當てを織る……。
考古學者の考証によれば、人類は4000年前からこの土地に暮らし始め、2000年前にはすでにチャン族を主とした政治、経済、文化、宗教の発展の中心であったことがわかっている。
「人民中國」より 2007年8月17日