臺灣先住民族の「祖先の霊返還行動」代表団の高金素梅団長は17日午前、靖國神社に臺灣先住民族の合祀取り下げを求めて訴訟を起こした大阪高等裁判所に出廷して証言した。
高金素梅団長は法廷で「日本軍は當時、殘忍非道に臺灣の先住民族を殺害した加害者である。臺灣の先住民族は日本の徴兵で東南アジアや太平洋諸島に出征させられた軍國主義の被害者である。靖國神社が加害者と被害者を一緒に祭るのは、臺灣の先住民族への侮辱であり、臺灣先住民族の祖先崇拝の人権と文化権への侵害である。靖國神社が先住民族の魂を臺灣へ返すことを強く求める」と語った。
さらに高金素梅団長は「小泉純一郎氏は日本の首相として、當時の軍國主義が犯した罪を解決する責任がある。臺灣の先住民族に謝罪せずに靖國神社を參拝することは、臺灣先住民族の人格を侮辱し、先住民族の人権を侵犯する行為である。小泉氏は靖國神社への參拝をやめるよう強く求める」と述べた。
閉廷後、高金素梅団長は裁判所の外で行った記者會見で「訴訟に勝つ決心がある。もし日本の裁判所が良心的かつ公正な判決を下さないのなら、國連に告発する」ことを明らかにした。
「人民網日本語版」2005年6月18日