今年7月に長(zhǎng)江中?下流域は5回の集中豪雨に襲われ、1998年に発生した大洪水と同じように、洪水の被害をこうむる長(zhǎng)江中?下流域に再び全國(guó)の人の関心が集まった。そして三峽ダムは同月の20日から23日、完成後初めて大洪水の試練に耐えた。
三峽ダムは長(zhǎng)江流域で洪水を防ぐ骨格
三峽ダムは長(zhǎng)江主流で唯一、コントロール的な役割を擔(dān)い、洪水防止は最も重要な機(jī)能だ。國(guó)務(wù)院三峽事務(wù)室の技術(shù)?裝備局の周憲政副局長(zhǎng)によると、三峽ダムの総貯水容量は393億立方メートルで、貯水容量や工事自體から言っても、1000年に1度の洪水を防ぐことができ、これに該當(dāng)する基準(zhǔn)は、1萬(wàn)年に1度の洪水も防げる。それは10%の流量が増えても防ぐこともできるということだ。すなわちピーク値が毎秒9萬(wàn)8800立方メートルでもダムは正常に機(jī)能し、毎秒11萬(wàn)3000立方メートルでも、ダム本體が崩壊することはない。
三峽ダムは、下流の荊江河區(qū)間の洪水防止の基準(zhǔn)が100年に
1度レベルの洪水発生時(shí)に対応できるレベルに高め、また非常にまれな大洪水が発生したときは、河川がはけきれない水を一定の地區(qū)にためる「蓄積工程」に協(xié)力し、荊江河區(qū)間の安全を確保する。
7月20日8時(shí)頃、三峽ダムに入ってきた長(zhǎng)江上流の洪水は毎秒7萬(wàn)立方メートルに達(dá)し、1988年の洪水のピーク値を超えた。
洪水防止による経済効果は266億3000萬(wàn)元
「もし三峽ダムが洪水を阻まず、下流ダムだけに頼っていたのであれば、情勢(shì)は非常に深刻だ」と周憲政副局長(zhǎng)が話すように、三峽ダムの洪水防止は長(zhǎng)江の中?下流域をカバーしているが、重點(diǎn)區(qū)域は荊江河の區(qū)間や城陵磯付近の地區(qū)であり、洪水防止の役割も最も顕著だという。
長(zhǎng)江水利委員會(huì)が調(diào)査した実際の指標(biāo)によると、洪水災(zāi)害の増加率と物価上昇指數(shù)を考え、洞庭湖地區(qū)の銭糧湖など8つ蓄積ダムによって耕地や養(yǎng)殖面積が水に浸からなかったと計(jì)算すれば、今年の増水期における三峽ダムが洪水防止によりあげた経済効果は266億3000萬(wàn)元(約3300億円)としている。
「中國(guó)網(wǎng)日本語(yǔ)版(チャイナネット)」 2010年9月30日