韓國人の買い物には2つの大きな特徴がある。自國製品を偏愛し、外國製品のあら探しをする傾向が強い。ここ數年、中國製品のたゆまぬ品質向上にともない、中國製品への韓國人の認知度も高まっている。
ソウルの有名なヨンサン電子街やトンデムン市場では、到る所で、さまざまな中國製品を目にすることができる。韓國銀行の統計によると、韓國の輸入品に占める中國製品の割合は右肩上がりに上昇し、アパレル製品は80%、家電製品は42%、加工食品は29%、魚介類は40%、鉄鋼製品でも30%に達している。レストランで韓國人が最も好む家庭料理、キムチの80%は中國産だ。
ここ數年の際立った変化は、聯想(レノボ)や海爾(ハイアール)といった有名な中國企業が韓國市場に続々と自社製品を投入し、韓國ブランドとの競爭を演じていることだ?!疙n國時報」は「中國の電子製品メーカーは、そのブランド名と『メイド?イン?チャイナ』のラベルをもう隠さない」と報じた。こうした製品は今もサムスンやLGといった韓國ブランドより安価だが、その品質は「中國製品はみんな品質の劣る安物」という、韓國の消費者の先入観を変えるに十分だ。韓國電子商品振興會の報告「世界に向かう中國電子企業」は、中國製の垂直両開き冷蔵庫、エアコン、洗濯機は、韓國製と比べわずか1~2年の技術格差しかなく、デザインや品質ではすでに韓國製品の水準に近づいていると指摘する。中國製のパソコンは技術、デザイン、品質において、すでに韓國製と差がない。だが中國製品は、価格面で明らかな競爭優位に立っている。同會が中國製品の販売店11軒を調査したところ、75%が中國製品は「利益が大きい」と回答し、55%が「中國製品に満足している」と回答した。
扇風機、エアコン、電気カミソリ、CDプレーヤーといった小型家電製品では、すでに中國製が韓國市場の80%のシェアを占めている。最近ではデジタルテレビや高弾力繊維などの最先端製品、鉄鋼や化學などの産業分野にも、中國製品が急速に進出している。
「オーストラリアでは、『メイド?イン?チャイナ』を使ったことのない人を見つけるのは、もう難しいでしょう」――。オーストラリアのある科學研究所に勤務するリチャード氏は言う。今や中國製品は、おもちゃ、家電製品、アパレル製品、食品から、パソコンや事務設備と、オーストラリアのいたる所で目にする。リチャード氏も電動工具、トースター、食器類など、中國製品をいろいろと買っており、「中國製品は使いやすい」「消費者にとって価格の魅力は変わらぬ真理」と話す。
ピーター氏はパソコンマニアの青年で、安い製品が好きと公言してはばからない?!弗蕙Ε工?つ持っています。1つは中國製のノーブランド。1豪ドル以下で買えました。あとはロジテックとマイクロソフト。マイクロソフトのは30豪ドルくらいしました。中國製は小さくて精巧なので、ノートパソコンに使っています。マイクロソフトのはもっと重いし、石みたいに硬い。ゲーム用に使っています。有名ブランド品は品質は確かにいいけど、安い中國製マウスの方も、もう何カ月か使っていますが、いい感じです。ただ、価格の差はあまりに大きい。品質が悪くはないのだから、當然安い方を選びます」――。
オーストラリア財務省のジョアンナ氏は「中國は今年、オーストラリアにとって最大の貿易相手國になった。オーストラリアの市場では中國製品は補完的で地元メーカーとの競爭を引き起こしていないため、一部の歐米諸國のような中國製品への「愛憎半ばする」感情はない。実際、中國製品が安いために物価水準が消費者の満足するレベルに保たれている面もある。プラズマテレビなど一部贅沢品も「メイド?イン?チャイナ」によって価格が大幅に下がり、さらに多くの人が楽しめるようになっている」と指摘。さらに「ここ數年で、中國製品の品質は大幅に向上した。これは誰の目にも明らかだ。一般的に『メイド?イン?チャイナ』へのオーストラリア人の評価はなおかなり肯定的で、いつかは世界の先端製品の代名詞になると信じている」と語った。
「人民網日本語版」より2007年8月14日