▽中國は獨自ブランドを創造
高速鉄道はある國の鉄道の現代化レベルを示すバロメーターであり、國の総合的な実力の象徴でもある。中國の高速鉄道は先進國に40年遅れてスタートし、わずか5年で高速鉄道強國が居並ぶ世界のトップレベルの仲間入りをした。京津鉄道は中國の高速鉄道発展プロセスにおけるほんの「小手調べ」にすぎない。
京津高速鉄道がうち立てた技術的なプラットフォームを土臺として、中國の鉄道は京津高速鉄道の技術的革新の成果を十分に活用し、京滬高速鉄道といった旅客専用路線の重大プロジェクトに依拠しつつ、京滬高速鉄道やその他の旅客専用路線の技術的発展を全面的に推進し、砂利を使用しない軌道、特殊な地質における路床、超大型橋梁、長距離のトンネルといった技術的難関を突破。また総合的運営調整や旅客サービスシステムなどに関する技術の全面的刷新をはかり、システム集積を強化して、世界トップレベルの高速鉄道の総合的プロジェクト技術を備えるに至った。時速350キロを超える新世代高速列車や16両編成の大型高速列車、寢臺車を備えた新型高速列車などの研究開発も進められ、これまでに打ち出された一連の高速列車製品は安全性、快適性、環境保護、省エネなどで各方面のニーズに応えるものとなっている。
鉄道部の張曙光?副総工程師(副チーフエンジニア)は次のように語る。中國が獨自開発した國産CRH2-300型およびCRH3型の高速列車は時速が350キロで、シーメンスやアルストムの技術を採用したフランスやドイツの高速鉄道より30キロも速く、運行速度、輸送量、省エネ?環境保護性能、快適性の4指標ではすでに世界1位だ。中國高速鉄道は世界的に評価されており、技術の海外進出の前途は明るい。現在、中國高速鉄道技術に高い関心を示しているのは、米國、インド、そしてブラジルだ。
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