17カ國を結ぶ高速鉄道網
あるメディアは、中國が歐州とつなぐ2本のユーラシア橫斷高速鉄道、昆明とシンガポールをつなぐ1本の東南アジア縦斷高速鉄道の建設を計畫しており、高速鉄道網は17カ國に及ぶと報じた。鉄道が建設されれば、ロンドンから乗車した旅客は、48時間以內に北京に到著するという。
王夢恕氏は、中國が計畫しているこの3本の高速鉄道は、中國の経済発展に大きな助けになると話す。1本目のユーラシア橫斷高速鉄道は中國北部の黒竜江省から北部のロシアを橫斷し、西ヨーロッパを結ぶ。この路線は中國の東北地方の発展を大きくけん引することが予想される。中國とロシアは、すでにシベリアにまたがる線路を敷設することで合意に達している。
もう1本のユーラシア橫斷高速鉄道は、新疆のウルムチからカザフスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタン、イラン、トルコなどを経由し、ドイツを結ぶルート。この路線はアジアの28の國?地域をつなぎ、全長約8萬1000キロメートルに及び、完成後は中國と歐州諸國の貿易促進が期待される。中國は現在、ドイツの設備を購入する際に海上ルートを使用し、到著まで少なくとも1カ月はかかっているが、高速鉄道が建設されれば時間とコストは大幅に節約できる。
東南アジア縦斷高速鉄道は中國から南に向かいベトナム、タイ、ミャンマー、マレーシアをつなぐルートだ。この路線は中國?ASEAN自由貿易區の発展にプラスとなる。しかし王夢恕氏は、「これらの計畫にはまだ多くの問題があり、安全、不法移民、ビザなどの複雑な問題に関わるため、より細かい実行可能なプランを検討している」と話す。