昨年、世界の贅沢品市場は低迷したが、中國の消費者の贅沢品ニーズは減少するどころか、かえって増大し、市場の流れに逆行して大いに高まった。世界贅沢品協(xié)會がまとめた統(tǒng)計によると、昨年末現(xiàn)在、中國の贅沢品消費額は94億ドルに上り、世界全體の27.5%を占め、中國は世界2位の贅沢品消費國となった。2004年の消費額はわずか20億ドルだった。中國の贅沢品市場は今後は5年で146億ドル規(guī)模に達(dá)し、消費額は世界トップに躍り出ることが予想される。
同統(tǒng)計によると、世界的に認(rèn)められたトップブランドの8割以上がすでに中國進(jìn)出を果たしている。小売市場コンサルティング會社ハズバンド?リテイル?コンサルティングのデータによると、09年末現(xiàn)在、北京で開業(yè)したトップブランドの店舗は約300に上った。また2010年中國上海萬國博覧會(上海萬博)の開幕までに、少なくとも10のトップブランドが上海市の繁華街である淮海路に旗艦店をオープンさせる予定だ。
ブランド贅沢品は20世紀(jì)末頃に中國市場に進(jìn)出を始めた。贅沢品が堂々と中國社會の本流に入り込むようになるまで、ブランド贅沢品というのは香港や大陸部沿海地域の貿(mào)易會社でたまに目にする程度のものだった。1990年代の初めには、外資を背景とした5つ星ホテルでブランド品が徐々に売られるようになった。中國が2001年に世界貿(mào)易機(jī)関(WTO)に加盟し、通貨の両替を承諾し、外資系ブランドの専門店設(shè)立に関する制限を撤廃すると、多くのブランド贅沢品が中國市場に大挙して押し寄せるようになった。現(xiàn)在、中國で専門店をオープンすることが、トップブランドの中國國內(nèi)市場進(jìn)出における最も一般的なやり方となっている。それだけでなく、中國の消費者の間で贅沢品ブームが巻き起こるのに伴い、企業(yè)側(cè)の「野心」もますます増大している。金融危機(jī)に見舞われて、これまで贅沢品の根拠地とみなされてきた歐米市場では売上が急速に落ちているが、突如現(xiàn)れた中國市場が贅沢品業(yè)界に極めて大きな転機(jī)をもたらしている。國內(nèi)でオープンした贅沢品専門店をみると、半數(shù)以上がここ3年以內(nèi)に開店したものだとすぐにわかる。
「人民網(wǎng)日本語版」2010年4月23日