日本の內閣府の16日の発表によると、今年第2四半期の日本の実質國內総生産(GDP)は1兆2800億ドル、中國のGDPは1兆3300億ドルとなり、日本の経済規模が中國を下回った。また、日本のGDP成長率は前四半期比わずか0.4%、通年の成長率はもっと低くなる見通しで、中國の2010年のGDPが日本を超えるのはほぼ確実となった。
約10年前、中國はまだ世界7番目の経済國で、その後にドイツを超え世界3位に、今年になって日本を超えた。中國人民銀行の易鋼副総裁は先月末、メディアの取材に応じた際に「中國はもう実質的に世界第2位の経済大國になっている」と発言している。
中國経済が數十年の発展を経て日本を超えることは予想できていた。世界は再び中國を観察し、新しい方法でこの経済大國と付き合おうとしている。しかし1人當たり平均で計算すると、中國のGDPは日本のわずか10分の1にすぎない。中國の人口は日本の10倍で、経済規模はまだ超えたばかりである。
中國経済が米國を超えるのはいつか
中國経済が米國を超え世界一の経済大國となるまで、あとどれくらいかかるのだろうか。これについて、いくつかの予想がある。
予想1 2016年
中國経済の平均成長率が17%を維持し、人民元の年間上昇率を5%で計算した場合、2016年の米國のGDPは21兆6900億ドル、中國のGDPは101兆3200億元に達する。人民元対米ドルレートを1対4.64として計算すると、中國は米國を超える。
予想2 2018年
米國経済の年平均実質成長率は1.5%、年平均インフレ率は1%。中國経済の年平均実質成長率は8.5%、年平均インフレ率は2.8%。人民元の年平均上昇率は4%。2018年の米國のGDPは17兆7300億ドル、中國のGDPは17兆8000億ドルとなる。
予想3 2035年
中國のGDPは2020年に18億ドルとなり米國と並び、2035年には米國に追いつく。
「GDPの日本超え」を冷靜に認識
中國は世界第2位の経済大國となったが、この順位を冷靜に認識する必要がある。
1人當たりGDPを見ると、中國は先進國の水準よりずっと低い。國際通貨基金(IMF)の最新データによると、2009年の中國の1人當たりGDPは3566ドルで、世界99位だった。日本は16位で1人當たりGDPは3萬9573ドル、中國の10倍以上となっている。世界の1人當たりGDPは8000ドルで、中國は世界平均のわずか45%である。
また、中國の1人當たり資産額は世界で100位以下だ。したがって、中國は冷靜な認識と態度を維持し、今後の中國の発展方向を論理的に見極める必要がある。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2010年8月17日