シンガポール銀行の謝棟銘アナリストによると、27日に米連邦準(zhǔn)備制度理事會（FRB）のベン?バーナンキ議長が一連の意見を述べ、市場のリスク回避ムードがある程度は緩和されたが、グローバル経済の復(fù)興ペースが鈍化したことははっきりしており、市場には多くの不確定要因が存在する。これは為替市場の変動リスクがなお相當(dāng)大きいということでもあり、投資家は引き続き円買いに走っている。

　みずほコーポレート銀行の金平修一氏によると、市場が日銀の動きを評価しなかったのは、市場の動きを推進したのは27日のバーナンキ議長の話であって、日銀の會合ではないからだ。FRBの動きは米國と日本との収益率の差を縮め、米ドルの変動を避けようとする投資家の資金を円資産に引き寄せるとみられる。今後しばらくの間は、円の対ドルレートが1ドル＝80円を突破するリスクが予想される。

　▽政府があわてても効果なし

　日銀の白川方明総裁は30日、日銀はタイミングをみて適切な措置を取り、経済を支えると述べたが、これからどのような政策を打ち出すかについては説明がなかった。復(fù)旦大學(xué)経済學(xué)院の孫立堅副院長によると、今は日本政府がいかなる措置を取っても、その場しのぎで問題の真の解決にはならず、円高情勢を根本的にくい止めることは不可能だ、という。

また孫副院長によると、日銀が市場に直接関與しない理由は、日銀の力だけで円高情勢を転換させるのが不可能だからであり、日銀は現(xiàn)在、他國の中央銀行に共同で関與措置を取るよう説得することもできずにいる。日銀が通貨政策を一層緩和したのは、日本企業(yè)が難関を乗り越えるよう支援し、円高が日本企業(yè)に與えるダメージを軽減することが主なねらいだ。