中國社會科學院が15日に発表した2010年社會青書によると、中國の社會?経済は急速な発展を遂げたと同時に、各種の試練と社會的問題にも直面した。中でも所得分配、労働関係、物価、不動産価格などの問題が目立つ。同青書は、2010年に中國が社會の建設で直面した5つの矛盾と試練を以下のようにまとめた。
経済運営は新たな段階に 発展モデルの転換が待ち望まれる
國際金融危機で、中國の経済成長が輸出と投資に過度に依存していることによる潛在的リスクが明るみとなった。世界貿易機関(WTO)加盟後の2001年から08年、中國の貿易の年間伸び率は世界の貿易の年間伸び率より11.1ポイント高く、貿易依存度は20ポイント以上上昇した。
國際金融危機の影響は金融から実體経済に及び、これまでの経済発展モデルを大幅に制約し、経済効果が高くない、粗放型の成長、內需が経済成長を長期けん引するのは難しいなどの問題が明るみとなった。また、輸出への過度な依存は中國とその他の國の貿易摩擦を深刻化させた。
青書では、産業構造の転換?レベルアップの推進、個人消費による経済成長のけん引力の向上、世界の経済?産業構造における中國の立場の調整が中國の経済発展モデルの転換における重點に位置づけられている。