原油価格の高騰により、大型車に乗りなれたアメリカ人にも変化が生じている。
2009年アメリカ市場の新車販売臺數の43%が4気筒車となり(2004年はたったの26%)、2004年アメリカで販売された8気筒車は480萬臺だったが、2009年には190萬臺にまで落ち込んだ。
フォードによると、「フィエスタ」」「フォーカス」などのコンパクトカーがアメリカ市場における同社の新車販売臺數に占める割合は、2004年には14%ほどであったが、現在すでに20%を越えているという。
ダイムラーのスマート部門を統括するアネット?ウィンケラー氏は次のように述べた。「自動車のコンパクト化が今後のトレンドとなる。アメリカの調査によると、多くの人の一日平均走行距離は4,50キロほど、約8割の車両には1人ないし2人しか乗っていない。つまり、アメリカ人は大型車を乗るが好きだが、機能の面からみると、それは完全に変わった。また、環境保護への意識の高まり、原油価格の上昇、大都市における渋滯狀況悪化などにより、小型車がますます人気を集めてきている。北京では渋滯を減らすためにナンバープレート発行數制限措置を採用しているが、すべての車が『スマート』のようなコンパクトカーになれば、渋滯はすぐに改善されるはずだ」