中國の対米投資も同様に大きな障害にぶつかっている。數年前、中國の石油企業は米石油會社の買収を計畫していたが、米議會で反対された。一般的に、米國人は海外企業による米企業の買収?合併をよく思わないが、米國での投資や工場建設には好意的で、歓迎すらしている。その理由は簡単で、投資や工場建設はその地域の雇用のチャンスを増やすためだ。政治家も一般有権者も雇用のチャンスが増えることに大賛成で、高い失業率は米國の最大の経済問題の一つであることを知っている。そのほか、稅収が増加するため、國も地方政府も海外企業による投資?工場建設を大いに歓迎している。
日本の対米投資の中で、自動車業が占める割合は大きい。30年前、多くの米國人は日本車に好感を持っていなかった。自動車都市のデトロイト一帯では日本車が壊される事件も起きている。その後、日本の自動車大手は米國に投資?工場建設を行い、米國人の日本車や日本の自動車企業に対する見方は徐々に変わっていった。今では、自動車製造業は日本の米國での投資額が最も大きい業種になっている。トヨタやホンダなどの大手メーカーは米國に工場を持ち、多くの車種が米國で製造されている。そのため、デトロイトでも多くの日本車が走り、それに抗議する人もいない。