ゲーリー?ロック新駐中國大使は14日、夫人を伴い北京の大使館官邸に姿を現した。中國が所有する米國債の安全問題について、同大使は、「中國の米ドル資産への投資は安全だ。オバマ大統領も國內の財政問題の解決に著手している」と述べた。第一財経日報が報じた。
◆米ドル建て資産
投資情報會社のスタンダード&プアーズは6日、米長期國債の評価を「AAA(トリプルA)」から1段階低い「AA+(ダブルA プラス)」に引き下げ、「安定的」を「ネガティブ」とした。AAA評価からの引き下げは、米國で初となる。米國債の最大の所有國である中國の世論は、米ドル建て資産の安全に対して憂慮を示した。
ゲーリー?ロック大使は、「オバマ大統領と國會は、米國の財政狀況についてロードマップを作成した。また米國國債の評価が格下げされたが、依然として購入者がいる。これは米國への投資が安全であることを意味する。また米國経済は調整期間を迎えているが、依然として強い経済力を有している」と語った。
8月10日、米國財務省は総額240億ドル(約1兆8700億円)の10年債入札を行い、利回りは過去最低の2.14%であったが、すぐに売り切れとなった。
市場の試算によると、中國は米國債を約1兆1500億ドル(約90兆円)所有しており、外國全體の26%を占めている。なお日本は20%、英國は8%、ブラジルは5%、ロシアは3%。