「レアアース供給における中國の獨占狀態に近い立場はいつ打破できるか」というレアアースに依存する世界中のハイテク企業が抱く疑問について、米國のある業界の権威筋は17日、「2013年」と答えた。同権威筋が発表したレポートによると、2013年、世界のレアアース供給における中國のシェアは現在の96%から77%に低下し、2017年にはさらに43%に低下するという。西側メディアはこのニュースに喜ぶ一方で、その信頼性に疑いを持っている。中國のいつくかの部門は、中國にレアアースを獨占する意思はなく、採掘と精錬による環境破壊がひどいため、他國でも開発してほしいと表明したことがある。
「ウォール?ストリート?ジャーナル」によると、この「非常に重要なレアアース」をテーマとするレポートは、中國は2010年に11萬9000トンのレアアースを出荷し、世界の96%以上を占め、中國が定めた割當枠8萬9000トンを大幅に上回るとしている。しかし、米カリフォルニア州とオーストラリア西部で新たなレアアース鉱が開発されることで、世界の供給は根本的に変化する見込みだ。また、中國とインドのほか、244社が36カ國で381のプロジェクトを行っており、中國の獨占的な立場は2年以內に根本的に変化し、6年以內に大幅に弱まると見られる。
同レポートは、新たなレアアース鉱の開発で、レアアース及び関連金屬の生産量は増加し、2013年には16萬3000トン、2017年には32萬7000トンに達すると予想。その一方で、レアアース産業は採掘だけでなく、精錬も必要だという重要な問題にも觸れている。どこで特殊磁石やその他の純粋な化合物に加工するか、こうした製品にこそハイテク會社が必要である。現在、精錬のほとんどが中國で行なわれており、新たな鉱山のために新たに精錬工場を設立することはない。
「ウォール?ストリート?ジャーナル」は、さらに懸念されるのは、ここ數カ月、早くに確定した精錬工場も計畫変更の可能性が高まっていることだと示した。マレーシア政府は、オーストラリアのライナス社が設立した工場に対する環境評価を行っており、米モリコープ社も日本の日立と精錬を行う合弁會社を設立する交渉を中止したと発表した。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2011年8月19日