ムーディーズの日本國債格下げを受けても、円高傾向には変化が見られていない。24日の歐州取引時間に円?ドルレートが小幅に上昇し、円相場が引き続き強含みの展開となった。
日本の野田佳彥財務相は同日、為替市場の円高傾向に対応するため、日本政府が総額1000億ドルの「円高対応緊急基金」を創設すると発表した。
野田財務相の説明によると、この基金の運営期間は1年間で、日本の企業が保有している円建て資産を外貨資産に転換して海外でのM&A(買収?合併)を活発化させることで、円売り?ドル買いの流れを作り出す狙いだ。
野田財務相また、今年9月末前に、主要金融機関の外國為替部門の持ち高を政府に報告することを要求するなど、為替市場のへの監視?管理の強化を図るとした。
しかし、シティバンクの駐シンガポール外國為替ストラテジストのエルマー氏は、日本政府の円高対応措置は抜本的な政策ではないため、円高阻止での効果は期待できないと指摘する。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2011年8月25日