中國連鎖協會がこのほど発表した情報によると、世界4大小売大手(テスコ、カルフール、メトロAG、ウォルマート)は今年に入り相次いで、中國區の経営責任者を異動させた。経済參考報が報じた。
北京工商大學貿易系の洪濤主任は、「今回の人事異動は、既存の発展方式が中國に適しているかについて、海外小売大手が考慮していることを示す。メトロAGとテスコは、中國におけるスーパー業界の先頭集団から退いた。これは中國での発展が理想的でなく、規模化経営による効果が十分に得られていないことを示す」と指摘した。
英テスコは今年3月、中國區CEOのKen Towle氏を英國本社に異動させ、韓國區COOの施敦庭氏を中國區の新CEOとすることを発表した。
仏カルフールもその5カ月後、カルフール國際発展市場執行役員のThierry Garnier氏を中國區の新総裁とし、同ポストに6年間在任していたEric Legros氏を、來年4月に本社に異動させることを発表した。
メトロAGは9月30日に公告を出し、Uwe Hoelzer氏がTino Zeiske氏に代わり、中國區総裁兼COOに就任することを発表した。
小売世界最大手のウォルマートは10月17日、陳耀昌氏が中國総裁兼CEOの職を辭し、アジア地區総裁兼CEOのScott Price氏が同ポストを暫定的に兼任することを発表した。