川上の大企業のサポート以外に、投資家から資金を調達する方法もある。崔さんも何社かの投資會社に相談を持ちかけたが全て斷られた。崔さん曰く、「中國の投資會社はとにかく確実にハイリターンが見込めるものだけを重視する。資金が必要な人へ援助しようなどありえない」とのことだ。200萬元以下のエンジェル投資は數少なく、しかも小規模企業に対しては厳しい要求が課せられる。
「『龍芯』は中國科學院が開発したものでしょう?共同開発すれば資金問題を解決できるのでは?」と訊ねたところ、崔さんの部下が以下のように回答している:中國科學院のような國公立研究所では、経費はすべて國産CPU開発などといった重要プロジェクトに投じられるため、時間も費用もかかり、學術論文を発表するわけでもない実用化の段階に経費を投じたがらない、とのことである。