スウェーデンの裁判所は31日、スウェーデンの自動車メーカー「サーブ」の再建に関する中國側の計畫を公開した。それによると、自動車ディーラー大手のホウ大汽貿集団(ホウ=まだれに龍)と浙江青年蓮花汽車の2社がサーブの全株式を1億ユーロで取得するほか、最大で6億ユーロ投資するという。しかし、取引額が巨額であるため、この計畫を成功させるためには、2週間以內に、中國國家発展開発改革委員會や商務部などから承認を得る必要がある。ホウ大汽貿集団は31日より、同社株式の取引を停止している。
同文書によると、サーブは2014年までにキャッシュフローを黒字にしたいとしている。その第一段階としては、生産を再開すること。サーブは資金不足により、6ヶ月前から生産を停止している。第二段階としては、新型社の開発や従來車のモデルチェンジ、中國市場に合わせたサーブ車の開発などの実施である。
また、同文書によると、投入資金総額は6億ユーロにのぼる。しかし、中國2社は資金の回収を急がないとしている。サーブは金融危機後、米ゼネラルモーターズからスウェーデンのメーカーに4億ドルで引き渡されたが、現在の市場価格はわずか1950萬ユーロまで下落している。
分析:今回の買収が歓迎されない訳は?