TPPへの署名がなされれば、オバマ大統領が獨自に進め、自ら署名した初めての國際貿易協定となり、1994年に米國がカナダ、メキシコとの間で調印し、発効した北米自由貿易協定(NAFTA)以來の、米國にとって大規模な貿易協定となる。米國のカーク通商代表によると、ホワイトハウスはTPPの規模を一層拡大する考えで、中國と日本に加盟を求めている。
カーク通商代表は先月、中國米國商會で「われわれがこの協定に調印する相手はわずか8つの経済體に過ぎない。米國とこのうち半數の國との間にはいずれも貿易合意があるからだ。われわれはTPPがAPECを構成する21の経済體との間の自由貿易協定に発展する可能性があると信じる」と述べた。TPPの合意が成立すれば、オバマ大統領が2015年をめどに輸出額を09年比倍増させるとの目標を達成するのを後押しすることになる。これはオバマ政権の貿易政策の中核的な內容だ。米國議會はこの10月に、オバマ大統領が提出した米國と韓國、コロンビア、パナマとの貿易協定の修正版をやっと可決したばかりだ。
米商務省がまとめた資料によると、昨年の米國と上記8カ國との二國間貿易額は総額1710億ドルだ。中國との二國間貿易額は4570億ドル、日本とは1810億ドル、韓國とは880億ドルに上る。