▽考えてみよう:海外メディアがこれほど注目するのはなぜ?
米調査會社ギャロップがこのほど行った世論調査によると、米國人の53%が中國は世界トップの経済強國との見方を示し、トップに米國を選んだ人は33%、日本を選んだ人は7%にとどまった。2000年に同様の調査を行った際は、米國が世界トップの経済強國とした人は65%に上り、日本は16%で2位、中國は10%で3位だった。
ギャロップ調査の結果は中國の力だ。世界2位の経済體として、中國はグローバル経済が低迷にあえぐ中で安定して急成長傾向を維持し、世界が國際金融危機から脫卻しようと努力する中でグローバル経済を牽引する役割を演じた。中國の一挙手一投足が世界の注目を集めるといえる。中國の內政や外交の窓口であり、経済情勢を判斷する際のバロメーターである両會が、世界の注目する焦點になっていることは容易に理解できる。
一部の人は、しっかりとした気持ちで両會を見つめている。というのも、中國経済が世界に與える影響が非常に大きいからだ。一部の人は、學ぼうという態度で両會を見つめている。中國をよりよく理解したいと考えるからだ。あるカザフスタンの専門家などは、國民生活の保障と改善の面で、中國は中央アジア諸國にとってよい模範になっていると述べる。また一部の人は、審査するような態度で両會を見つめている。中國が眼前に橫たわるさまざまな問題をどのように処理するかを知りたいからだ。あるロシアの専門家は、世界で最も人口が多い國である中國は、社會保障システムの建設や改善でさらに努力する必要があるとの見方を示す。
だがそれほど友好的ではない下心を抱いて両會を見つめる人もいる。最近、メディアには「中國衰退論」の論調が現れており、中國は人口メリットや改革メリットがなくなり、資源環境や経済體制は持続不可能であり、遠からず危機が発生するとの見方を伝えている。こうした考え方をする人が両會に注目する時の心情や態度を「よい」という形容詞で表現することは難しいといえる。
「人民網日本語版」2012年3月5日