林國本
大連からハルビンに向かうハルビン―大連高速鉄道の工事がほぼ完了し、現在さまざまな項目のテストが著々とすすめれれている。
この鉄道は中國の舊工業地區、そして現在また中國の重要な工業地帯としてよみがえりつつある中國東北地區を南から北へ縦斷するルートでもある。
ここ數年中國の高速鉄道の建設はそれこそ超ハイスピードで進捗してきた。そしてメディアでも、たびたび取り上げられてきた。しかし、溫州で発生した事故以後、一般の人たちの間でも、あまりあせりすぎるのはどうかという見方をもつ人が出てきて、一時期いくらか鳴りをひそめいていた。感がなくもない。私見ではあるが、新しい事物を完全に自家薬籠中のものするには、長いプロセスを必要とするものであると思う。もちろん、事故で亡くなった人たちのご冥福は祈るが、こういう悲劇があったから、高速鉄道そのものを否定してはならない。人類の宇宙探査事業でも、これまで多くの人が貴い命を捧げているではないか。それだからと言って宇宙開発はもうやめようと言う人はいないはずだ。