歐州連合(EU)は6月27日、世界貿易機関(WTO)に対し、紛爭処理小委員會(パネル)を設置して中國のレアアース、タングステン、モリブデンの輸出制限について調査?審議?裁決を実施するよう求めた。中國新聞社が6月27日に伝えた。
EUは同聲明文の中で、「EUはこれまで中國側と同問題を巡り交渉を進めており、4月には同問題をWTOに提訴した。EUは現在日米と共同で、WTOに今後の対応を求めている」と表明した。
カレル?デフフト通商擔當は、「年初の交渉後も、中國側はレアアース輸出制限の解除に応じなかった。殘念ながら、紛爭処理により同問題を解決するしかなくなった」と語った。
中國は3月13日、日米歐がWTO紛爭解決制度に基づき提出した、レアアース、タングステン、モリブデンの輸出管理措置に関する交渉の申請を受領した。WTO紛爭解決制度によると、中國は60日以內に日米歐と交渉しなければならない。同期間に合意に達しなければ、日米歐はWTOに対して紛爭処理パネルを設置し、本件に対して調査を行うよう求めることができる。
「人民網日本語版」2012年6月28日