匯金公司が四大銀行株の買い増しを行っている目的はいわゆる「買い支え」ではないとの見方もある。過去のデータから、匯金公司が四大銀行株の買い増しを行った後、株式市場も大方、ある程度上昇する。しかし、２０１２年に入ってから、このような連動性は明らかに目立たなくなっている。アナリストは「２０１２年、匯金公司の四大銀行株買い増しの動きは弱まっている。その一方で、現在のマクロ経済の減速圧力は依然大きく、匯金公司の買い増しの動きは、市場の見通しを根本的に転換することはできない」と見ている。

中央財経大學中國銀行業研究センターの郭田勇主任は「匯金公司は四大銀行の支配株主であり、買い増しの動きは一種の『自己防衛策』であると見なすことができる」との見解を示した。某証券會社銀行業アナリストは「表面的に見ると、匯金公司の四大銀行株の買い増しは含み損を抱えることになるものの、匯金公司が保有する四大銀行株は巨額且つ保有期間も長期であるため、買い増しは投資家の銀行株に対する信頼感を安定させることに繋がる」との見方を示している。