◆経済情勢は徐々に好転
「現(xiàn)在の経済情勢はある程度好転しているものの、回復(fù)力は限られているようだ」と指摘する中國國家情報センターのチーフエコノミストである範(fàn)剣平氏は、「輸出やPMIに比べ、工業(yè)製品価格の動向はより正確に経済情勢を反映することができる。ここ最近、鋼材や石炭、セメントなどの工業(yè)製品の価格はいずれも上昇し、確かに市場の需給関係が改善していることを示しており、経済は安定しつつ回復(fù)に向かっている。今後、経済成長率が大幅に低下する可能性は小さい」との見方を示している。
しかし、経済回復(fù)の持続性と回復(fù)力については多くの専門家が「過度に楽観視することはできない」との見方である。中國マクロ経済學(xué)會秘書長の王建氏はかつて、「第4四半期、中國経済は底を打って上昇に転じ、更には再び急速な成長に突入する」と予想していた。しかし、その後、この予想を修正した王氏は「予測していた大規(guī)模な構(gòu)造調(diào)整はまだ始まっておらず、外需はなおも低迷が続いている。中國國內(nèi)の生産能力過剰の問題において、內(nèi)需拡大による突破口を見つけなければ、経済成長は低迷した局面から脫卻することができない」と指摘した。
UBS証券チーフエコノミストの汪濤氏は「6月末以來、中國政府と中央銀行は、銀行間市場の金利を比較的安定した、或いはギリギリの均衡狀況に保つための措置を講じており、貸付の伸びが徐々に緩やかになることが、第4四半期の経済成長率を押し下げると見られる。経済の上昇リスクと低下リスクはバランスが保たれており、第3四半期の國內(nèi)総生産(GDP)成長率は前期比で緩やかに上昇に転じ、前年比成長率は安定して7.5%となるだろう。第4四半期の前年比成長率は7.2―7.3%に低下する可能性がある」との見方を示した。