2017年3月16日、中國を訪れたサウジアラビアのサルマーン國王を習(xí)近平國家主席が出迎えた様子。
「エジプトなどの中東各國は中國が提唱する‘一帯一路’構(gòu)想の実施を非常に大きなチャンスとみなし、経済の回復(fù)と発展が急務(wù)な時(shí)期に‘一帯一路’との連動を強(qiáng)化し、中國との相互接続を進(jìn)めることは極めて重要だ」。中國中東學(xué)會副會長で、寧夏大學(xué)中國アラブ國家研究院院長の李紹先氏はこのように話した。
寧夏大學(xué)中國アラブ國家研究院が編集した『アラブ國家情勢リポート(2016)』がこのほど、北京市で発表された。リポートは、中東地域が初めて中國のグローバル戦略の重要な構(gòu)成要素となり、中國が萬全、明瞭、持続可能な中東戦略を切に求めているとの見方を示した。
中國の習(xí)近平國家主席は2016年1月19-23日にエジプト、サウジアラビア、イランの中東3カ國を訪問。5日間で3カ國の首脳や3地域の組織責(zé)任者と會談したほか、40件以上のイベントに參加し、52件の協(xié)力文書を結(jié)んだ。これは1949年の新中國成立以降では初の中國最高指導(dǎo)者による中東主要國への公式訪問となり、歴史的、戦略的に重要な意義を持つ。リポートは、今回の訪問で中國のグローバル戦略のなかでの中東の位置付け、中國の中東問題に関する見方、中國の中東主要國や主要問題に対するスタンスなど戦略的に重要な要素の輪郭がますます明らかになったとしている。