協力の方向性が明確にならなければ、「一帯一路」建設は著実に遠くまで進むことができない。習主席は、「一帯一路」構想とは「平和、繁栄、開放、革新、文明」の道を歩むことだと提起。「一帯一路」建設の方向性を示し、國際協力に向けた行動綱領を提起した。平和を前提に、繁栄を目指し、開放に向かう。革新を原動力とし、文明を內包する。「一帯一路」建設は、開放、包摂、全體利益、均衡、ウィンウインの経済グローバル化を追求し、協力と互恵に基づく國際関係の新たなモデルを作り上げる。視野を広げて文化交流を進め、相互に手本とし、人類の平和的発展に向けて強固な基盤を固める。開放のなかで協力を堅持し、協力のなかで互恵を堅持する。これにより、各國の政策上の意思疎通を進め、インフラの相互接続の効率を高める。貿易をより円滑にし、資金融通を推進、人々の心の交流を一段と進めれば、必ずや発展の新たな原動力が生まれ、発展の新たな空間が拓けるだろう。
協力を実行に移さなければ、「一帯一路」建設の成果は上がらない。道は歩いて出來る、事は行って成し遂げられる。素晴らしい青寫真を現実のものにするには、地道な行動が必要だ。インフラの相互接続から、実體経済の協力強化、文化交流の深化まで、重點プロジェクトを中心に、一歩ずつ実行に移し、少しずつ成果を上げていく。そうすれば、各國の経済成長は一段と力強いものとなり、協力基盤はより強固になり、各國の人々により大きな充足感をもたらす。フォーラム期間中に、中國はシルクロード基金に1000億元を追加拠出することを約束した。また、2018年からの中國國際輸入博覧會の開催、民生プロジェクトをめぐり600億元の建設支援――など、一連の実務措置が広く歓迎されている。これらが発展のチャンス共有と、「一帯一路」建設の推進に、自信と力を與える。
人類の歴史は、異なる文化の出會いのなかで発展してきた。「張騫の西域遠征」から「鄭和の西洋下り」まで、シルクロード精神は連綿と受け継がれ、人類発展の長い道のりを照らしてきた。千年の時を経て、再び新たな道へ踏み出す。先達の力強い足取りを追い、初心を忘れず、手を攜えて「一帯一路」建設を推し進める。平和、発展、協力、互恵の彼方を目指し、人類運命共同體に向かってまい進する。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2017年5月17日