「自主制御可能」へと邁進

　業界関係者は、今回のチップ不足は中國自動車産業の弱點を浮き彫りにしたと話す。自動車チップを輸入に頼り、技術が難しく製造が複雑なチップほど輸入に依存しているという。

　専門家は、中國自動車半導體産業の発展は依然として厳しい試練に直面しており、標準體系と検証手段が不足し、特に自動車規格のチップにその傾向が見られると指摘する。國內の自動車業界に総合的な革新能力が欠け、完成車とチップ業界にとって重要なコア部品企業もそうだという。チップ業界において、國內で垂直統合能力を備えるチップ企業が自動車とチップの2つの業界がうまくつながらないという狀況を打破する必要がある。

　李邵華氏によると、中國の自動車規格のチップは自主制御可能を実現し、標準に合わせた技術體系を整備し、業界の融合発展を推し進める必要がある。新エネルギーやスマートグリッドなどの重點分野に目を向け、チップ業界と自動車業界の共同発展環境を形成し、保存?計算?制御など各種チップについては突破と共同発展の良好な局面を形成する必要がある。

　崔東樹氏は、業界の的確な予測體系を構築し、チップ備蓄を増やしてリスクに備え、標準の制定を強化し、國産チップの供給を増やし、中國自動車産業のサプライチェーンを安定させることをアドバイスした。

　工業情報化部の辛國斌副部長は、自動車チップの供給不足は世界共通の問題であり、中國の自主供給能力不足の深い矛盾も映し出していると話した。自動車チップは産業のコア競爭力に関わる重要なパーツであり、統一的に発展させ安全なければならず、遠近結合、システム推進、全産業チェーンのレベル向上を進め、自動車と半導體産業の質の高い発展を支える必要がある。

　李邵華氏は、「自動車規格のチップの國産化応用を推し進めるには、全體的な発展から保護メカニズムの構築を考慮する必要がある。研究開発成果を保護し、自主制御可能性を発展させ、チップの導入も強化しなければいけない。自動車チップの不足と國産化問題は長期的に見て中國自動車産業チェーンの大きな弱點であり、自主制御の形成を推し進めることは最重要課題である」と話した。

　?中國網日本語版(チャイナネット)?　2021年4月1日