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公務員マイレージ取得に対する政府の自粛要請の意味

タグ: クリーン 政治 中國 日本 公務員マイレージ取得 自粛要請 「タクシー接待」,前新華社東京支局局長 冮冶

発信時間: 2010-05-18 14:53:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

前新華社東京支局局長 冮冶

北海道札幌市內の観光馬車

我々から見ると取るに足りない些細な事柄であっても、日本では全國民に知れ渡り、世論が盛り上がることが往々にある。公務員が出張で飛行機を使った場合のマイレージ取得の自粛要請に関するニュースも、これに類する事柄である。

2008年6月、町村信孝內閣官房長官(當時)は記者會見で、國家公務員が航空機を利用して出張する際に、航空會社が利用者に還元するマイレージ?ポイントの取得、使用を自粛することを決めたことを公表した。

日本の公務員の一體どれくらいが、出張でマイレージ?ポイントを取得しているのかは、その報道からは窺い知ることはできないが、政府自らがこの行為の自粛を要請したことは、きっとその數が決して少ないものではないことを語っている。

実を言うと、政府がこの決定を下すにあたって、公務員の出張マイレージと性質を同じくする「タクシー接待」の問題が絡んでいる。當時、國家公務員がその立場を利用して、甘い汁を吸っていた行為に対して、日本のメディアはこぞって無情な批判の報道を行っている。

「タクシー接待」とは、タクシー會社あるいは個人タクシーが、長期的な固定客を捕まえるために実施する、少し常識を超えた接待サービスのことである。一般的には、乗客にビールやジュース、つまみ、金品などの提供をする。だが、この「固定客」が公務員であることが問題なのである。

各省庁に勤務する職員の多くが、殘業で深夜の帰宅となることが往々にある。終電に間に合わなかった場合、公費でタクシーを使い帰宅できるという規定がある。普段よく深夜まで殘業するタクシー帰宅グループは、タクシー會社あるいは個人タクシーにとって「上客」であり、タクシーの運転手も固定客を取り込もうと、ビールの供與など、あの手この手のサービスを行っている。問題なのは、このタクシー代である。公費イコール國民が納めた稅金であり、稅金で甘い汁を吸えば、それは「取るに足りない些細な事柄」ではなくなってしまう。

この事件は、野黨議員により調査が行われ、公開され、メディアにより取り沙汰されるようになった。國會の內外、一般國民からも批判の聲が上がり、政府も無視できない問題となり、各省庁で調査が行われた。その結果、想像を絶する「タクシー接待」の実態が浮き彫りとなったため、批判の聲が高まったのは至極當然のことであった。

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