日本を訪問している溫家寶総理は31日、日本経済団體連合會主催の晝食會であいさつし、「世界経済が二番底に陥る可能性はなおもあり、『出口戦略』を取るのは時期尚早だ」との認識を示した。
晝食會にはキャノン、東芝、トヨタ、全日空、アサヒビールなどの大手企業の責任者が出席した。晝食會に先立って、溫家寶首相はおよそ1時間にわたって演説し、中國や世界の経済情勢、および中日両國の経済協力についての見解を表明した。
溫総理は「世界経済は安定し、回復し始めているが、回復のペースは遅く、不安定な要因が殘っている」と述べた。
中國経済については、「中國政府は今、経済成長の維持、構造の調整、インフレの抑制という3つの課題を重要視している」と述べた上で、今年の経済成長率を達成できると自信を示した。
?中國國際放送局 日本語部?より2010年6月1日