世界では今、「低炭素社會」「環境外交」がキーワードになっており、アジア地域最大の発展途上國と先進國として、中國と日本は責任とチャンスを同時に迎え、環境分野の協力を深めようとしている。鳩山由紀夫前首相は16日、「日中環境協力推進議員懇談會」の役員として中國を訪問した。
到著した日の午後、建設中の中日唐山曹妃甸生態工業園を視察し、17日には溫家寶総理と會見し、環境分野で協力することを強調した。鳩山前首相は18日の記者會見で、「チャイナネット」の記者の質問に答え、中日両國の環境協力の現狀と今後の方向に関して説明し、新エネルギーについて、「中日両國が互いの技術力を競爭しながら協力していくことが重要だ」と述べた。
「チャイナネット」:中日両國は環境の面で様々な協力プロジェクトを展開していると思いますが、その中で順調に進んでいるのはどんなプロジェクトですか。順調に進んでいないのはどんなプロジェクトですか。今後の協力はどのような方向に向かうと考えていますか。また、鳩山前首相ご自身はどんな思いで環境協力事業に參加するようになったのですか。
鳩山前首相:まず後ろの質問に答えます。総理になる前からですが、この地球の中に人間として、もっと環境問題に対して心を配らないと大変なことになるという思いがありました。総理になり、特に世界で気候溫暖化というものが大きくグローズアップされた中で、25%の溫室効果ガス削減を國連で提案を出したことがあります。
私ども、そのような思いから、特に中國がこれから持続的発展を目指している中で、環境問題が一番大きなテーマとなることを考えて、中國に対して日本ができる協力は何かということで、今回の曹妃甸に対して視察をしたところです。
省エネ、新エネ、あるいは再生エネルギー、様々な立場で環境問題に対する協力のあり方というものが求められていると思います。
その中でも、省エネの技術というものは日本として一番得意で、その方面での協力はかなり進んでいるのではないかと思います。再生エネルギーについては今後さらに協力を深めていかなければならないと思います。新エネルギーに関しては、中國も相當力を入れておられるので、お互いの技術力を競爭しながら協力していくことが重要ではないかと思います。この方面での協力を深めていく必要があると思います。
懇談會の中では、例えば、石炭発電などの技術に関して日本の技術力のほうがやや優れているので、その技術力というものを提供することなどで、中國に対して溫室効果ガス削減の問題に寄與することになるのではないかと思います。また、日本にとってもメリットのあるような協力の仕方もできないかということを考えていきたいと思います。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2010年8月18日